留学するために求められるスキルとは?
日本での大学入試や国家公務員採用総合試験でも活用されているTOEFL iBT® テストですが、やはり「留学先にスコアを提出するために必要」という理由で受験する方が多いのではないでしょうか。
1964年から始まったTOEFL® テストはペーパー版からコンピューター版、そして現在はインターネット版へと移行されました。なぜテスト形式が変わっていったのか?それは留学生活で必要とされるスキルをより正確に測定するためです。
TOEFL iBTテストにはSpeakingセクションとWritingセクションにおいてIntegrated Taskと呼ばれる問題があります。本来Integratedとは統合するという意味ですが、Integrated Taskではまず文章を読み、関連するトピックを聞いた後に質問に答えるという問題内容になります。つまりSpeakingやWritingの問題ですが、解答する上でReading・Listening力も必要になる問題ということです。
実際の留学生活を思い浮かべてみてください。例えば、海外の大学において教授は予習をしてきたこと(教科書で該当のトピックを読んできたこと)を前提に話をするので、事前に“Reading”をすることは授業の内容をより深く理解するためにも非常に大切です。いざ授業に参加すれば、教授が講義をするのでそれを必死に”Listening”します。その上で教授が生徒に意見を聞くので、自発的に”Speaking”することが求められます。もしくは教授から名指しで意見を求められることもあるので、とっさに意見をまとめて意見を述べるスキルが必要です。そして、大体の授業では課題としてレポート提出が求められるでしょう。その場合には教科書を読んで学んだことや授業内で得た知識を使って”Writing”します。
この一連の流れは、留学生活を送っていればよく出会うシチュエーションです。このように様々なスキルを駆使しながらコミュニケーションを取る必要があることが分かります。だからこそ、TOEFL iBTテストではIntegrated Taskが出題され、留学先で必要なスキルを“どれだけ使いこなせているのか”を測定しているのです。
TOEFL iBTテスト対策をすることで、自然と留学先で役立つスキルが伸ばすことができます。なので、TOEFL iBTテストを受験する際は「留学先にスコアを提出するために必要」と気負うのではなく、「実際留学した時に役立つスキルを伸ばすために必要」と思うようにしてはいかがでしょうか。